3密を避けながら人材教育を進めて行かなければならない「Withコロナ時代」となり、戸惑いつつもオンライン研修に切り替える企業様が増えています。
しかし、実際のところ「オンライン研修で本当に効果がでるの?」という疑問をいだきながら、仕方なく・・・オンライン研修へとシフトさせている企業様も少なくありません。
オンライン研修と集合研修(オフライン研修)はどのように使い分けて行けば良いのでしょうか。
自社も勿論、コロナ問題が発生する前までは100%集合研修を実施していました。そして現在は、80%オンライン/20%集合研修という状況です。
コロナ禍におけるオンライン研修・集合研修の満足度の違い、研修実施後の企業様からのフィードバックで見えてきた、「使い分けのポイント」をご紹介します。
【メリット】
・参加者同士の熱量交換が可能。
自分以外の人から得られる経験談や、ひとりでは考えにくい視点など、その瞬間に周りからのサポートを得られ全体的な受講モチベーションが保ちやすい。
・久しぶりに顔を合わせる仲間同士、絆を生み出しやすい。
日頃一緒に仕事をしていないメンバー同士の近況報告もできる。
・直接講師に質問が可能。
自分自身の日常に紐づけた疑問質問がその場ででき、課題解決の糸口が見つかりやすい。
【デメリット】
・それなりにコストがかかる
参加者全員の移動コスト(交通費・宿泊費等)が必要
・業務の調整が難しい
1日研修等で拘束されるため、業務の調整が必要となる
・習熟度、理解度の差をフォローしづらい
1日や半日で構成する為、その後のフォローアップがなければ、
学んだことを忘れがちになる
【メリット】
・圧倒的なコスト削減が可能
移動経費が要らない、仕事の合間に受講できる
・準備に時間がかからない
研修会場を抑える、資料の配布準備などの手間が省ける
・短時間の研修を細かく組むことで記憶に残しやすい
集合研修よりも、PCに向かってじっとしている時間が長い為、
基本的には短時間の研修を数回行う構成にし、
受講者の疲労を軽減する設計にする場合が多い
【デメリット】
・基本的なITスキルが必要
Zoom等の基本操作の知識や、カメラやマイクのミュート解除、
チャットの活用など、自身で操作していただく必要がある
・お互いの反応や表情が汲み取りづらい
チームディスカッション等を行う際、PCカメラ上でのディスカッションとなるためお互いの距離が縮まらないことがある
・ちょっとした疑問、質問がしづらい
ちょっと聞きたい!ちょっと知りたい!と言ったことも、文書にしてチャットにあげるなどのやり取りの煩雑さがある
オンライン研修と集合研修を使い分けるポイント
ー当社調べー
1.ビジネススキル系の研修は、オンラインに切り替えても効果に差はでない。(プレゼンテーション・論理的思考力・話し方・聴き方など)
理由:インプットの量が多い、自分で考えるセルフワークを増やすことにより、自身の課題や解決の手法を見つけることができるため
2.チームディスカッションや企画のブレスト等は、集合研修で実施したほうが良いものが出来る可能性が高い。
理由:集合研修の醍醐味であるお互いの熱量交換がダイレクトにできた方が、参加者モチベーション、想像力の高まりなど、相乗効果が出やすい。しかし10人以下等の少人数でオンライン研修を行う場合、講師がディスカッションのファシリテーター役を務めることにより、ある程度まとまりある企画を創り上げることは可能。
3.オンライン研修を初めて行う際は、限定的なテーマかつ短時間から開始すると、自社にあった研修手法を見つけやすくなる
理由:オンライン研修は、参加者人数が増える程、場を運ぶ能力が必要。発言の機会が見いだせないまま、完全に聴き手で終わってしまうといった場合も考えられるため、まずは90分、120分以内の短時間で終わるテーマからオンライン研修に慣れることを目的に使ってみて、自社にあった使い方をイメージすると良い。
当社のオススメは、ハイブリッド型研修
ハイブリッド型とは、
オンラインとオフラインの組み合わせや、eラーニングとオンラインを組み合わせたようなスタイルで、インプットとアウトプットの両方を機能させるやり方です。
このハイブリット型のメリットは、学習効果を定着させやすいことや、1度でうまく理解できなかった所を再確認するチャンスがある点が挙げられます。結果的に、1回で行っていた集合研修でフォローできなかったポイントを、しっかりアフターフォローしていけることが利点となります。
例えば、ビジネススキルは、eラーニングを使い、事前に動画等で学んでいただき、そのインプットした内容を、どのように日常に活かしていけるか、自身の成長課題の解決策として、自分なりの答えを導き出していく研修スタイルであったり、ブレスト会議は集合型で行い、形にするプロセスをオンライン研修にするなどの組み合わせで研修効果を高めていくやり方です。
オンライン研修も集合研修も、どちらにもメリットとデメリットがあるため、ハイブリット型という新しい研修のあり方に切り替えてみてはいかがでしょうか。