最近は個性を伸ばす育成法を身につけていなければ、
管理職の育成スキルに問題あり!と言われてしまう時代です。
組織課題の多くは、「年齢層のギャップが年々大きくなっており、
50代後半の上司が、20代の部下を育成する」といったシーンが増えて参りました。
ジェネレーションギャップを抱え、共通の話題さえ見つからず、
雑談も噛み合わない難しい時代です。
そんな中で信頼関係を構築しつつ、
どうやって部下の個性を伸ばしていけばよいでしょうか?
どのように指導すれば良い?の疑問解消に役立つ
5つの特徴的な若手の思考法について解説します。
1.「このくらいでOKでしょう」貪欲さを求めないで
現在の若手は、否定されないように、間違えずに安心して正しいことをやることを求められてきました。
背景として、SNS等で自分自身の意見を言うとすぐに叩かれたり、否定されたり、LINEをブロックされたり、理由もわからないまま、突然シャットダウンされることの不安を常に抱えています。
ゼロベースで何かを教えるときは、まず、正しいことを正確にやれるように育てましょう。それを繰り返すうちに、「この人のために頑張りたい!」とあなたを信頼してくれるようになります。いきなりもっと頑張れ!というのはハードルが高すぎることを理解してください。
2.常に正解を外に求める思考がある
分からない事は、ググると何でもわかってしまう時代です。
誰かが簡単に正解を教えてくれるため、自分で考えなくとも答えを手にすることが出来るツールがたくさん揃っています。
この特性を活かして、情報収集をする能力を発揮してもらえる場をつくりましょう。
自分で考える力をつけさせたい!というのは、企業研修のテーマの中でも多く取り上げられます。
オススメは、管理職がコーチングの質問力を磨くこと。
考える視点をあたえると、自然と自分の考えを述べられるようになります。
3.極端に周りの評価が怖い
リアルコミュニケーションがとにかく苦手です。
ある日突然、悪口や否定的な言葉をネット上に書き込まれるといったケースを怖がっていることが理由で、対面で人と話したあと、その人がどんな風に自分の事を評価するか、怖くて話しづらいといった極端な不安を抱える若手が増えています。
また、あまり表情を表に出さないのも特徴です。
しかし、直接個別に話しかけると、とても素晴らしい志や、人間性を感じられるため、大人数の場で話しかけるよりは、まず、1対1やランチに誘うなどの工夫をしてみましょう。
4.身近なひとと繋がりたいと思っている
学生時代、震災ボランティア活動などを通して、誰かの役に立っていることの喜びを経験したことがある若手が増えています。
大きな問題解決に挑むより、目の前の人にありがとうを言ってもらえる仕事がしたい、心が通う関係性にあこがれるといった思考の特性があります。小さな信頼の積み重ねを意識的に繰り返すことにより、素直に指示に応じてくれたり、相談してくれるようになります。
そのため、1on1ミーティングの場などを活用し、まず「いつもありがとう」と言った感謝の言葉を意識して贈るようにしましょう。その積み重ねが、安心して新しいことへ挑戦する思考に繋がっていきます。
5.思い込みネガティブマインド
挫折や失敗の経験が少ない分、少しきつく怒られるだけで、ものすごく落ち込んでしまう傾向があります。
育成する際には、何がどう良くなかったのか、同じ失敗を繰り返さないためにどうしたらよいか、一緒に話し合うように心がけてきましょう。寄り添いの精神を大切にしてください。
あなたの育てる若手には、どんな特徴的マインドがありましたか?
攻略法の一つとして5つの思考を参考にしてみてください。
管理職が肝に銘じておくべきは、
時代にあった柔軟性のある自分になるという気持ちです。
若手と同じ思考を求められているのではなく、
「違いを認め合う」というあり方です。
若手の発言や、行動に、びっくりせず、頭を抱えず、
「あぁ、こういう考え方をしているんだな」という受け止め方をし、
違うからこそ面白い!という発想を持っていただきたいと思います。