リーダー育成コラム

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2020-08-27
OJTに失敗しているリーダーに立ち止まって確認して欲しいこと

リーダーになってまず自覚するのは、「部下を育てる」立場に変わること。

自分でやった方が早いと思っていることを、部下に任せて、出来るようになってもらう必要があります。

まずは一緒にやってみる、やって見せるというOJT (On the Job Training)を手探り状態で始めるリーダーも多いです。

 

OJTだけで部下を育てる会社も多い中、OJTが機能しなければ、部下が不安になったり、孤立したり、周りと比べてしまい、落ち込んでしまうことや最悪離職を招くことも。

 

リーダーは、OJTを行う時、どんなことに気を付けたら良いのでしょうか。

OJT基本の流れをもう一度確認してみる

OJTは、間違ったやり方を続けていると、ただ部下を放置している状態になってしまいます。

見せるだけでもダメ! 一緒にやるだけでもダメ!
 

最終的に部下が自律し、自分で一定レベルの仕事が出来るようになる為には、基本の4つの流れを意識する必要があります。

 

【OJTの4ステップ】

・Show(やって見せる)

・Tell(やり方を教える・説明する)

・Do (やらせてみる)

・Check(評価・指導する)

この4つを繰り返しながら、部下に自信をつけてもらい、自分で出来るまでを支援していきます。

 

よくある失敗パターンは、

✔口だけパターン・・・Tell(やり方を教える・説明する)だけ

✔放置パターン・・・Do(やらせてみる)だけ

✔指摘パターン・・・Check(評価)だけ

 

といった、4つのサイクルが1つだけしか機能していない状態です。

 

OJTは時間かかるし、忍耐力も必要で、出来るようになるまで、何度もこの4つのステップをグルグル回し続けなければなりません。

ただ、忍耐強くこのプロセスを部下と一緒に回し続ける事で、少しずつ出来るようになったり、仕事そのものに自信が持てるようになったり、部下がリーダーに積極的に質問をしてくれるようになるといったメリットがあり、このプロセスを通して、社内の人間関係構築にも繋がるという相乗効果が期待できます。

 

リーダー自身が教えた事がちゃんと伝わり、部下が一人で出来ることが増えていくことは、OJTをやった側としての喜び、達成感が得られ、これこそが、リーダーになって良かった!と思う大きな仕事のモチベーションにも繋がりますね。

 

リーダーの教える技術も必要

本当に知識を自分に定着させようとすると、

観るだけ、聴くだけ、話すだけではなく、誰かに教えるレベルに達すると、本当に知識が身につく状態にたどり着くと言われています。(ラーニングピラミッドという考え方)

OJT担当を引き受けることは、自分自身の知識力の底上げにもなり、あいまいな理解をクリアにする絶好のチャンスとも言えます。

感覚的に行ってきたこと、経験値で何となく乗り越えられてきたことを、部下にロジカルに説明し、自分がなぜこれをやるのか?という理由を説明できて初めてOJTは機能し始めるという事を心に留めて、育成そのものを楽しんでほしいと思います。

 

私がOJTを行う際、まず初めに行っていることをご紹介します。

初めてのことだらけの新人さんの立場を想像してみると、一気にインプットすると半分以上は忘れてしまう可能性が・・・

OJTは細かく行うことで、記憶に残しやすいという事もあるので、私の場合は1日30分と時間を決めて、毎日30分のトレーニングで二人三脚するようにしています。

 

ーーー

今日のOJTテーマ:

習得の目的:

習得目標:

学びのポイント:

注力したいこと:

ーーー

これをまずA4サイズ1枚に整理して、説明したのち、実際のOJTーShow(やって見せる)というアクションに移るようにしています。

 

学ぶ側である部下の皆さんにも、しっかりと目的を共有してからOJTを行うと、吸収する力も倍増し、自分が何を学ぶ必要があるのか、意識のアンテナを立てて、あなたの話を聴いてくれるようになります。

 

是非参考にしてみてください。

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