リーダーって凄い行動派でなければならないんじゃ・・・?
そんなリーダーでなければ評価されないんじゃないの?
と思っているリーダーさん!
そんなことはないですよ・・・
と伝えるために、リーダーが発揮すべきリーダーシップについて書きます。
今回は、あなた自身に期待されているリーダーシップってなんだろう???を
考える機会にしていただけたら幸いです。
リーダーシップとは、
「組織の中で、目標を定め、チームを作り成果を出す能力」
と定義されています。
そのために、
ビジョンを示す力、目的と目標を設定する力、部下を鼓舞し束ねる力
などが必要になると言われています。
私自身は、細かく定義すればいくらでも条件を挙げることが出来る・・・だからリーダーシップってわかりにくいと思ってしまいます。
そんなに色々能力が必要って言われたら、それでなくてもやることがいっぱいあるのに、更に能力開発まで強制されたら辛い。。。
そんなリーダーさんの声が聞こえてきそうです。
(実際に私もそう思います)
私は、人材育成コンサルとして独立する前まで、
大手企業→設立後すぐの小規模企業→ベンチャー企業→と渡り歩き、主に取締役、事業部長というチームを束ねたり、組織をまとめ上げるNo2の仕事に従事したり、新規事業の市場開拓の仕事で部下を率いるような経験が多く、常にリーダーとしてプレッシャーのかかる仕事をやってきました。
その経験を踏まえ、私はリーダーに必要とされるチカラはたった2つだと考えています。
それは、「挑戦力」と「調整力」 です。
しかもこの2つのチカラは、自チームの役割、ミッションによって、バランスを変えて使う。
と言うのが重要なポイントです。
例えば、
新規事業開発を期待されている部署のリーダーなら、
挑戦力8 : 調整力2
事業がある程度軌道に乗っており、
サービスの質向上や部署の事業拡大といった部署のリーダーなら、
挑戦力3 : 調整力7
のように、発揮する力のバランスを変えていきます。
さらに、この発揮するチカラのバランスを、
リーダーの上司と話し合って合意することが出来れば、
自分自身が発揮するリーダーシップが、
評価されにくいといった不具合も起きずに済みます。
「挑戦力」とは・・・
チーム全員が、とにかく行動派という組織を創ること。
PDCAサイクルがたくさん回っている状態をつくることです。
「調整力」とは・・・
ルールや仕組み、書類の整備、他部署との連携とともに、より良い商品やサービスを一緒に作っていく、社内に協力者を増やすようなリーダーシップのこと。人を巻き込むことで成果をあげやすくすることです。
リーダーにも得手不得手がある!
誰にでも、得意なことと苦手な事はあります。
私は、元々資料作りが得意なリーダーではなく、(今は仕事柄、何でも自分で作りますが・・・)書面を作成するとミスが多く、あまり精度の高い資料を作ることが得意ではありませんでした。そして苦手だからこそ、時間がかかりました。
やっていて楽しくないですし、出来ればやりたくないと常に思っていました。
そして考えた結果、より良いチームを作るために、今からこの精度を高めることに時間を費やすならば、それが得意な部下に任せようと、堂々と権限委譲をしました。部下の仕事へのモチベーションも高まる相乗効果がありました。
部下の強みも知っておくことで、自分が苦手でも、部下が得意とする能力とのバランスで、如何様にも2つのチカラのバランスは整うことを知りました。
挑戦力:挑戦力のバランスは、
まず、リーダー自身がどのくらいの強みのバランスを持っているか、客観的に今までの経験と発揮した能力から考えてみること。
その後、今担当しているチームの理想的な挑戦力と挑戦力のバランスを想定してみること。
最後に、チームメンバー全員の挑戦力:挑戦力のバランスを個別に把握し、個々に発揮してもらう能力とその期待値を明確にし、チーム全体で結果が出せるように協力体制を構築すること。
リーダーは一人ではない。
チーム力を発揮すれば、挑戦力も挑戦力もバランスの良いチームが出来ます。
大切なのは、リーダーさんがプライドを捨てて、みんな協力頼むね!とリクエストを出すことが出来るかどうか。
素敵なリーダーになるためのはじめの一歩は、コレだと思います。