リーダーの皆さんが若手社員の育成に取り組むとき、20代~30代前半で積極的に仕事を引き受けてくれなかったり、言われたことはちゃんとやってくれるんだけど、創意工夫の視点はなく、なかなか思うように成長してくれなかったり。。。
どう育成して良いか戸惑うリーダーも少なくありません。
ゆとり世代、さとり世代と呼ばれる若手は、リーダーにとって、無気力・無関心・無感動に思えたり、何を言っても反応が薄く、さらにコロナ禍でリモートワークとなるとパソコンの画面から益々表情が汲み取れず、リーダー自身が疲弊してしまうことも増えています。
実は、あなたにとって、無気力・無関心・無感動に「見えているだけ」であり、実は若手の皆さんはしっかりと自分の意見を持っています。
それを引き出し、見える化してあげることもリーダーさんの大きな役割です。
若手育成に苦戦しているリーダーさん、まず2つのポイントを抑え、取り組んでみてください。
現在任せている仕事に興味が無さそうに見えるとき、リーダーは何となく「この仕事に興味がないのかな。」と思い込んでしまいがちです。
仕事の興味云々の前に、まず若手が無関心・無反応・無感動に見えるのは、完全にリーダー自身が若手とのコミュニケーション量が足りてないからこそ思い込んでしまうもの。
相手を知ることからはじめるのは、人間関係構築の基本です。
部下が好きなことや、趣味、長年続けている習い事など、仕事から離れて話題を楽しんでみてください。
部下が得意気に話してくれるその熱量は、今まで見たことがないくらい、無関心・無反応・無感動とは真逆の反応だと思います。
ゆとり世代・さとり世代は、SNSの投稿で叩かれる、炎上するといった経験や、日々情報社会の中で身近にそれをたくさん見ている世代のため、人と接することにとても警戒心が付きまとってしまうのです。
若手が好きなことや、趣味の話をしながら、
リーダーは自分に興味関心を持ってくれた。
という感覚がもたらされると、それが若手の安心感に繋がります。
その積み重ねの延長線上に、仕事で報告・連絡・相談が増えていくという流れを作っていきましょう。
若手の興味関心事を聴くことに成功したら、
日々のコミュニケーション量・接点が増えていくはずです。
仕事の場面では、「承認」を繰り返し、更に安心感を醸成していきます。
このリーダーの下なら、もっと挑戦したい、失敗しても相談しやすい!という気持ちを持ち続けられるように、「承認すること」がとても大切になってきます。
承認とは何か?(リーダーが活用できる具体的承認方法)
・部下の行動のプロセスをしっかり見ていることを伝える
例)今日は集中してプレゼン資料を作っていたね、お疲れ様。
明日の会議資料の準備、細かくチェック入れてくれて助かるよ。
といったように、しっかりと部下の行動を見ていることを伝え、感謝の言葉を贈る。
・期待のメッセージを伝える
例)初めて行く営業先で緊張すると思うけど、失敗しても後からちゃんとフォローするから心配ないよ。
といった、安心感を与えるメッセージを投げかける。
このように、しっかり見ていること、感謝していること、しっかりとしたフォロー体制を持っていることを言葉にして繰り返し伝える事で、警戒心や、恐怖心をなくし常に、安心して前向きに仕事に取り組める環境を作っていきます。
【まとめ】
STEP1:いったん仕事から離れ、興味関心のある事を聴きだす。
そして若手とのコミュニケーション量を担保し、日々会話しやすい状況を作ります。
STEP2:若手の仕事をしっかり見ていること、フォロー体制を持っていること、なにより一生懸命仕事に取り組んでいることに感謝していることを気持ちを込めて伝えること。
自分の若手時代と同じように育成しようとしても難しいのが現実です。やはり「時代が違う」と言うのを肝に銘じて、リーダー自身の柔軟性に期待されていることを心に留めておきましょう。
もし、こういう部下のケースはどうすれば良い・・・?
という疑問質問があれば、個別にアドバイスを差し上げています。
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