11月~12月にかけて、コンプライアンス・メンタルヘルスのテーマで研修を提供することが多かったのですが、特に今心配されるのが、「リモートワーク鬱・リモートワーク孤独」と言った、メンタルバランスの崩れ。
特に、リーダーの皆さんは、部下と毎日顔を合わせることが難しい在宅ワークの中で、部下のことを気にかけてはいても、どのようなコミュニケーションがベストなのか、判断がつきづらいとお悩みです。
今日は、「リモートワークの孤独、メンタルヘルスバランスの崩れを解消するために、管理職にお願いしたい最も重要なこと」というテーマで書いてみたいと思います。
私が担当した研修を受講して下さった約350名/社の皆様へ、
「リモートワークの困りごと、コミュニケーションの課題を教えてください」
という質問をしたところ、以下のような回答がありました。
①電話って相手が見えないから、つい一方的に話してしまいがち。会って話すと様子や意図が伝わったかがわかるけど、電話の声だけでそれを感じとるのが難しい。
②今スグに確認したいことに対して、話しかけるのをためらっている時間が凄くストレスになっている。
③このリモートいつまで続くんだろう・・・先の見えない状況で、机や椅子を買い直すかどうか判断が難しい。
④子供と同じ空間で仕事をしているので、たまにビデオ会議などをやっていると子供の声が入ってしまって、一瞬場を和ませることもできるが、真面目な会議の時にこれは勘弁してほしいと思ってしまう。
など、様々な問題や課題を抱えながらリモートワークを続けておられます。
管理職の皆様へは、リモートワークでコミュニケーションレスにならないために工夫しているマネジメント手法を聞いてみたところ、
1)いつでも雑談できるグループチャットを作っている
2)毎日個別に1回は電話をかけて声を聴くようにしている
3)ビデオ会議は基本カメラのOn/Offは自由であるが、自分自身は必ずカメラをOnにし、言葉と表情が全体に伝わるように意識している。そうすると、チームメンバー全員がカメラをOnにしてくれるようになり、朝から元気にしているか確認できて助かっている。
このようなことを伺うことが出来ました。
いつでも雑談できるグループチャットを作っているリーダーさんはさすがだな!と思いました。その中には本当に他愛もない話がたくさん書かれているそうです。こういう時こそ笑いって大事!と私個人は思うのですが、もう一つ大切にしたいのが「心の声・本当の思いを口にする」ということだと思います。
オンラインでの非対面型コミュニケ―ションであっても、直接会って話をする対面型であっても、本音で語り合う関係性には絆が生まれます。
管理職の皆さんから、この本音を話す雑談の刺激を取り入れて、部下の皆さんがストレスフルの状態を少しでも和らげることができたら、本当にSOSを出したい時、辛くてどうしようもない時に、必ずリーダーのあなたに連絡をくれると思います。
非対面状態だからこそ、「本音」を雑談に取り入れながら、みんなでリモートワークを乗り越えていきたいですね!