チームビルディングのコンサルテーションを行う際、現状のメンバー構成における強みやポテンシャルを見極めるため、当社では、タレントマネジメントシステムSUZAKU(https://hqprofile.com/quality/)のHQ診断を導入させていただくことがあります。
私が個々のメンバーと話して特性を見極めるよりも、客観的指標の方が信頼性が増す場合もあるからです。
少々補足しますが、こちらのSUZAKUは、オンラインで受験でき180問の質問をに対し、選択肢が設けられているため、ポチっと直感的にボタンを押していくような仕様で、診断を受けて頂く方への負担も軽く、そしてアセスメントが本人に対して納得感があると好評です!2020年のHRアワードでも優秀賞を受賞したとても信頼性も高く、当社はこれをチームビルディングコンサルティングに活用させて頂いています。
このHQ診断の中で、「傾聴力」と言う項目があります。
私がこの診断ツールを活用し、組織マネジメントをサポートするようになってから、「傾聴レベル1」という方、つまり聴く力が弱いという方がチームの中に2人いるというスゴイ結果に遭遇しました。。。
「傾聴レベル1」とは、10万人以上の蓄積データの中でもわずか3%と言われています。そんなわずか3%の確率に大当たりしました。
チームが成果をあげていける強固なチームに成長を遂げられるように支援することが私のミッションですが、「傾聴レベル1」同士が会話をするとどうなるのか?を目の当たりにし、正直に申し上げてビックリしました。
今日は、聴く力のないもの同士の会話がどうであったか?をお伝えします。
傾聴力レベル1同士がある資料を見ながら話し合っていました。
そこに議事録をまとめる役割で私がその二人のそばに座っていたのですが、聴くどころか、お互いの言いたい事をガンガン相手に言いまくり、そして言葉表現も粗々しく、口論が始まりました。
傾聴力が乏しいタイプかつ、プレゼンテーション力が高いタイプは、話を聴かずにしゃべり続ける。従って、言い合いのようになっていく。それを目の前で見せられてしまいました。
「もうあなたとは仕事をしたくない」とお互いに言い合っていました。私は、冷や汗が止まらなくなるかと思いました。
ちなみに、私自身の傾聴力はHQ診断ではレベル8です。
MAX10なので、職業柄これが強みとして出るのも自然ではありますが、よく考えてみると、この2人を会話をする時、私はほぼ喋ることはなく、聴くに徹していることが多い。そして、ミーティング時間が長引くことが多いです。ずっと私が聴いているので気持ちよくしゃべり続けられるのでしょう。。。
さて、ずっと口論し続けるもの同士では、チームは最高のパフォーマンスを出せるまでには至りません。
ここから私のコンサルテーションの出番がやってきます。
元々聴く力が弱い状態なので、私が何を言っても聴いてもらえるわけではないと思っています。
ではどうするのか?
私がとる手法は、チームを客観的に見る、外から俯瞰してみる役割から入ってもらうようにしています。
例えば、会議のファシリテーションを、私が行ったとき、傾聴力の高いメンバーが行ったとき、そしてご本人が行ったとき、会議の場の空気や発言の数、参加者から感想を貰い、それぞれの会議の違いについて考える場を持つ。と言ったやり方です。
半年後にどのくらい変化が期待できるか、この傾聴レベルがどのくらいアップするか、楽しみにしたいと思います。