リーダー育成コラム

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2022-01-26
多様な人を巻き込んで仕事を進める方法は、スキルよりも人間性が大切という話。

先日、「仕事力を10倍に!巻き込み力が格段にアップする方法!」というセミナーを開催しました。

オンライン募集し、270名の方がご参加してくださいました。

管理職の方が参加者の30%を占め、経営者のみなさんも10%ご参加いただいておりました。

 

部下に仕事を依頼する時、プロジェクト運営を行う時、チームメンバーに新たに仕事と覚えてもらう時・・・など、リモートワーク定着の中、働き方の変化と共に、リアルの場で共に仕事をしていた時よりも、人を巻き込みにくくなっているという現状があります。

 

今日は、リーダーなら知っておきたい!

人を巻き込むときに必要なことをお伝えしてきます。

あなたが仕事を依頼されるなら、どんな頼まれ方をしたいですか?

人を巻き込んで仕事をするとき、一番意識したいのは日々のコミュニケーションのとり方です。

・何の目的でやってほしいことなのか?

・完成形のイメージはどんなものを求めているのか?

・なぜそのタスクが必要なのか?

・それを引き受けるにあたり、なぜ私に依頼したのか?

こんなことを日常的なコミュニケーション中でも意識して行えているでしょうか。

こういったポイントをしっかり伝える習慣がないと、仕事を引き受ける側は、「なんか仕事を押し付けてきた。嫌な感じ。」と誤解してしまいます。

 

コミュニケーションは、自分が何を発するかよりも、自分の発した言葉を、相手がどう受け止めるか?を考えて、常に相手目線で言葉を選ぶ必要があります。

 

実は、この相手目線というのを意識できていない人がたくさんいるのです。ここが、まず巻き込む力が足りない時の大きな壁になっています。

 

【相手目線が足りない人の特徴】

・自分の知っている言葉を並べて会話する

 →相手が知らない言葉を咀嚼して話すことができない

・指示語が多い

 →あんな風に、そんな感じで・・・と具体的表現が不足

・「わかるよね?」と威圧的

→わかりませんと言えない空気感を放つ確認の仕方を多発する

・長文メールが送られていて論点が絞り込まれていない

→言いながら整理しよう、書きながらまとめようとしている

 

これでは、仕事を引き受ける側が全く何をしてほしいかも伝わってこず、どうしていいのか戸惑うことが多く、巻き込まれる側も、引き受けるのが面倒になってしまいますね。

 

相手目線が足りない人は、まず、自分の依頼をわかりやすくまとめられるよう、ビジネスフレームワークを使って情報整理をすることから始めましょう。

また、人を巻き込むときには、必ず事前に情報整理をして、自分の求めていることが伝わるかを自分の中でシミュレーションすることも大切です。

情報整理が下手な人が話しながら整理しようとすると、必要以上に相手の時間を奪うことになったり、説明に予想以上のコミュニケーションのキャッチボールが必要になるなど、必ず相手を困らせてしまいます。是非気を付けたい所です。

人を巻き込む時も、仕事力を10倍にするときも、まずはヒューマンスキル強化が重要です。

私は企業研修で様々なテーマの依頼を受け、企業に合った内容にカスタマイズして提供していくことで、日常にすぐに活かせる内容に構成することを大切に仕事をしています。

その中でも、一番依頼の多いテーマが「管理職や経営層のヒューマンスキルを強化したい。」といった抽象的な内容です。

こういったテーマのニーズが高まる背景には、人を巻き込む、協働する意識を持つことがリモートワーク定着により、どんどん難しくなっていっている傾向が企業の課題にあるからだと考えています。

どれだけ伝え方がうまくても、根底に感謝の気持ちや、相手を尊重する気持ちがなければ、相手は気持ちよく仕事を受け取ってくれない。「なんだかあの方、すごく説明もわかりやすいし、頭も良さそう。でも人として魅力を感じないんだよなー。一緒に仕事をしたい気持ちにさせてくれない。」という人に足りないのが、このヒューマンスキルなのです。

 

反対に、ヒューマンスキルが高い方は、「いつもあの方は、仕事の依頼をされるときに、何回か質問しないとよくわからないことがあるんだけど、でも憎めない性格で、一生懸命なところを助けたくなってしまうんだよなー。」という印象を周りに与えています。人としての魅力があると、スキルは後からでも十分に補っていけます。スキルは経験値を積み上げ、何度もトライしていけば、必ず実力として表れてくるものなのです。

 

当社では、ヒューマンスキルの7つの構成要素を示し、一部または全部を研修で抑えるようにしています。

 

【ヒューマンスキル7つの要素】

①コミュニケーション能力

・・・自分の意思や考えを道筋立てて伝えることができる能力

②ネゴシエーション能力

・・・双方が納得・合意できる状態にできる能力

③リーダーシップ

・・・メンバーのモチベーションを高めながら目標達成する能力

④プレゼンテーション能力

・・・情報を簡潔にまとめ、自分の意思を的確に相手に伝えることができる能力

⑤ヒアリング能力

・・・相手の意図を正しく理解する能力

⑥コーチング能力

・・・相手に気づきや自発的な行動を促し、目標達成に向けて伴走していく能力

⑦向上心

・・・自ら目標を立て、その目標を達成するために、スキルや知識などを磨き続ける努力ができる能力

 

何となく、自分でやった方が速いからと仕事を抱え込んでしまっている方、部下にやってほしいことはあるけど、依頼しても「それは無理です。と断られる。昔は上司の言う事は100%絶対だったのになぁ。」といった気持ちを抱えている方は、自分自身のヒューマンスキルを高めることに意識を向けてほしいと思います。

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