4月は新しいことがスタートし、環境が大きく変化する方も多いと思います。新しい職場、社会人スタートの中、まずは新入社員研修から始まるという企業も多いと思います。
私も、4月はほぼ新入社員研修の連続登壇というスーパー繁忙期を迎えていますが、ある企業様からこんなご相談を受けました。
「新入社員研修の内容って、本当に新入社員だけを対象にすべきか、わが社では、この新入社員研修の内容は、年に1度は社員全員に受けさせた方が良いのではないかと考えていますが、どう思われますか?」
私自身、お恥ずかしい話、そんな目線で新入社員研修を捉えたことはなかったのですが、確かに的を得ていると思いました。
このご相談には腑に落ちることがたくさんあったので、新入社員研修の受講対象者はどこまでを設定するのが妥当か?について書いてみようと思います。
チームビルディングのコンサルテーションを行う際、現状のメンバー構成における強みやポテンシャルを見極めるため、当社では、タレントマネジメントシステムSUZAKU(https://hqprofile.com/quality/)のHQ診断を導入させていただくことがあります。
私が個々のメンバーと話して特性を見極めるよりも、客観的指標の方が信頼性が増す場合もあるからです。
少々補足しますが、こちらのSUZAKUは、オンラインで受験でき180問の質問をに対し、選択肢が設けられているため、ポチっと直感的にボタンを押していくような仕様で、診断を受けて頂く方への負担も軽く、そしてアセスメントが本人に対して納得感があると好評です!2020年のHRアワードでも優秀賞を受賞したとても信頼性も高く、当社はこれをチームビルディングコンサルティングに活用させて頂いています。
このHQ診断の中で、「傾聴力」と言う項目があります。
私がこの診断ツールを活用し、組織マネジメントをサポートするようになってから、「傾聴レベル1」という方、つまり聴く力が弱いという方がチームの中に2人いるというスゴイ結果に遭遇しました。。。
「傾聴レベル1」とは、10万人以上の蓄積データの中でもわずか3%と言われています。そんなわずか3%の確率に大当たりしました。
チームが成果をあげていける強固なチームに成長を遂げられるように支援することが私のミッションですが、「傾聴レベル1」同士が会話をするとどうなるのか?を目の当たりにし、正直に申し上げてビックリしました。
今日は、聴く力のないもの同士の会話がどうであったか?をお伝えします。
最近、攻撃的なコミュニケーションをしていることに、全く自覚のない経営者に出会いました。同じ経営者として大問題だと思いましたが、私に対しても自覚のない攻撃的コミュニケーションが続くので、気づきを促すフィードバックもできないままでした。
ただ、私も一人の人間として、ずっとこのような攻撃的なコミュニケーションに付き合っていると、イライラしてきました・・・
さすがに一度だけ「そんなに畳み込むようなコミュニケーションをとられたら、相手は何も言えなくなります。」とだけ言いました。
気づきを促す事にはつながりませんでしたが、そんなつもりはないという反応を示されました。
会社のトップ、経営層、チームをマネジメントするマネージャーとなると、周りから教えてもらうことよりも、知識や経験を還元していくことが大きな役割となってくるため、コミュニケーションの質について指摘されることも少なく、自分では気づかないうちに、周りの大切な仲間や部下を傷つけているかもしれません。
ある日突然、パワハラを受けましたと言われる危険もあります。
私は、コーチングのプロとして企業の皆様と関わることが多いのですが、企業の管理職の皆様へ是非伝えたいことがあります。
「コーチングでなくでも良いので、皆さん一度は、コミュニケーションをしっかり学ぶことをお勧めしたい。」ということです。
理由は、良好な人間関係の構築と、信頼される人間になるため、またポジティブな影響力を周りに与える存在になるためです。
私は、「ポジティブな影響力を与えられる存在」これこそが、真のリーダーに必要なリーダーシップだと考えています。
今一度、ご自身の日頃のコミュニケーションの質について振り返ってみてください。
いくつかのチェックポイントをお伝えしたいと思います。