■部下が相談に。5分良いですか?が30分以上の拘束になってしまう
■若手の相談に積極的に乗りたい!自分の仕事が忙しい時、雑な対応になってしまうのを何とかしたい
■部下の話が長い。毎回整理してから来なさいと言うが、難しい様子。管理職側から工夫できることはないか
業種 | 医療系 | 従業員数 | 400名 |
---|
■部下が相談に。5分良いですか?が30分以上の拘束になってしまう
■若手の相談に積極的に乗りたい!自分の仕事が忙しい時、雑な対応になってしまうのを何とかしたい
■部下の話が長い。毎回整理してから来なさいと言うが、難しい様子。管理職側から工夫できることはないか
3時間×3回(管理職対象集合型研修)
+電話コーチング(30分×50本)
■部下の情報整理力と相談事前準備に協力する方法
■管理職が人材育成を行う際の一時対応力のポイント
■部下に論理的思考を身につけさせる対話力の底上げ
■管理職の心の余裕を確保するコツ
■1対1ミーティングの進め方
働き方改革の促進につなげる仕事力の底上げが目的で、初めて研修導入を考えている企業様からのご相談でした。現場の声を大切にされる組織風土があったので、私の方からご提案したのは「人事で把握している社員の成長課題が本当の課題かどうかを検証するため、全社員は難しいと思いますが、階層別に一部社員の皆様に電話セッションを受けてもらい、成長課題を収集してはいかがでしょうか?」とご提案させていただきました。
当社では、研修に積極的に参加していただく社員様のモチベーションを大切にしたいと考えており、電話コーチングをご提案することが最近増えて参りました。この現場からの課題収集で、大きく受講満足度が変わります。また、研修受講の際の社員様のモチベーションもまったく変わるので、知識のインプットと現場でのアウトプットで成果が出やすくなるというメリットを享受頂くためです。今回もその提案に対し、「研修を組む事自体が初めてなので、予算の中で出来る限りプロの意見を取り入れて実施したい」と快諾いただきました。
管理職の皆様と部下の皆様の電話コーチングの結果、共通項があったのが、「部下の話が長い」というものであり、部下も「上手く情報整理をして話が出来ない」というものでした。
論理的思考は、日々会話を組み立てる方法を元に繰り返しトレーニングしていくことが思考に定着させるために重要ですが、上司と部下の対話は毎日行われるため、一部上司の皆様に、部下が論理的に会話が展開できるようにするため、対話の中に多くの質問を取り入れ、部下の頭の中にある情報を整理する方法、たくさんの情報の中から、質問によって言葉がシンプルに引き出される方法をお伝えしました。
皆さん、細かくメモを取りながらご受講頂き、
・これは自分にも使える質問だ!
・部下の頭の中も整理できていないが、相談を受ける側の自分の頭の中も整理できていない
・相手のやる気を削ぐことなく、言いたい事がしっかり伝えられた感覚になる質問力、早く知りたかった。すぐ使います
といった感想をいただきました。
さらに、自分自身の心の余裕はどうやったら手に入るのか?についてもテーマとして掲げ、一番伝えたかったことは、「相手をコントロールしようとすると、自分の心の余裕をなくす」という事でした。
部下の成長は、基本的に「待つ」というスタンスをどこまで維持できるかにかかっています。とはいえ、「待っていては、仕事が全く進まない。期日通りに物事を動かすために、待てない事が多い」というのも現実的にはあると思います。そこには重要な解決必須のキーが眠っています。「期日に間に合わない→部下を待てない→管理職が指示を出し直す→部下は指示通りに動く」この繰り返しが真の働き方改革促進と仕事力の底上げになるかどうかという点です。
明らかに管理職から見て期日通りに物事が進まない時には、
「話し合う」ことが理想です。期日通りに物事を進めるために、どうすれば良いか?を話し合う事で部下の考える思考と仕事の効率化を考えた創意工夫の視点が生まれます。30分も1時間もそれについて話をする必要はなく、たった3つ質問してもらえれば良いので、5分で済みます。その繰り返しが部下との対話と成長を促すキーになっていることをご理解頂きました。
話し合い=長い、期日に間に合わない=管理職がやらなくては。。。
という考え方に囚われると、どんどん部下の仕事力は低下し、受け身の部下になってしまう。待つことがどれだけ大切かをご理解いただく研修は、非常に大きな気づきになったとおっしゃって頂きました。
【働き方改革促進研修事例】
働き方改革で変化する管理職の役割を理解する研修を実施しました
https://www.hitospice.com/example/20190629-312/
答えを欲しがる部下への対処法を考える研修:働き方改革の真意を理解する
https://www.hitospice.com/example/20190619-287/
答えを欲しがる部下への対処法を考える研修:
働き方改革の真意を理解する
https://www.hitospice.com/example/20190619-287/
私自身が以前、とてもせっかちで待てないタイプの人間だったので、皆さんの気持ちに強く共感しました。ただ私が待つことが出来ることのメリットを得てからは、「待たない」ことは成長を阻害すると実感するようになりました。待つ事は、子育てに置き換えると理解ができます。
初めてフォークやスプーンを使ってご飯を食べ始める子供が出来ないからといって「もうやらなくていいよ」と手づかみを推奨し続ける親はいません。出来るように支援し、応援し、ヒントを出して、1歩ずつ進化していくことを喜び、また次へのチャレンジを支援してくれます。そういった日々の環境づくりが人材育成の現場でも同じだと考えます。待つ事で育つ!結果的には、そういうサイクルが成立するという事を深くご理解いただく研修の場となりました。